登山をより楽しむためのガジェット: デジタル風速計
山に登るときにいろいろと知りたいことがありますが、自分にとって知りたいことのベスト3が、緯度経度、気温、風速の3つです。これに標高を加えると完璧です。緯度経度と標高はGPSを使うことで知ることができます。気温は温度計があればOK。これらはすでに持っているので、現時点で知ることができないものが風速でした。
小型のデジタル風速計があるのは知っていたのですが、わざわざ風速計を買ってまで風速を知る必要があるのかという根本的な疑問が心の片隅にあって、いままで購入に至りませんでした。
緯度経度は登山の時に確認することはないし、下山後に確認することもありませんが、万が一遭難した場合に自分の現在地を正確に救助隊に伝えることで生存の可能性が高まるため、自分が使うかどうかは別にして単独登山をする人間にとっては保険として必要なものだと言えます。
気温や風速に関しては、山行時の気象条件と装備の関係で、どういうときにどういう装備が適しているのかを判断する材料として役に立ちます。例えば、山行前の登山天気の気温や風速の予報値を参考に、過去の山行記録から最適な装備をリストアップすることができるわけです。しかし、今までは温度は自分で確認できたものの、風速はあくまでも予報数値をもとにどの程度の風が吹いていたのかを思い返して、あの程度の風が予報では風速XXm/秒だったわけだから、グローブはもっと厚手のもののほうがいいだろうなどと推測するだけでした。なので、積雪期の山に登るようになってもう何年もたつのに、いまだに寒かったり暑かったりということはしょっちゅう起こります。もっとも、気温と風速がわかればそれで装備に過不足がなくなるというものではないことは百も承知です。天気予報はあくまでも予報であって、現場の気象条件は行ってみないとわかりません。とはいえ、天気予報だって過去のデータの蓄積の元に予報を出しているわけで、その意味では天気予報も装備の選択も過去のデータがあればこそなわけです。
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というわけで、アマゾンで安いデジタル風速計を見つけたので、この機会に購入しました。手のひらに収まる程度の小さな風速計で、重さは実測でわずか72gでした。

アマゾンの商品説明には、詳しいスペックが書かれていなかったので、日本語取説もない中華製品だろうと思っていたのですが、とりあえず大まかな風速がわかればいいので、アマゾン発送の風速計で一番安いものということで購入しました。

幸いにも、届いた商品にはちゃんと日本語マニュアルが入っていて、思っていたよりもけっこうまともでした。マニュアルによると、風速の計測範囲は0~30m/秒(0.1単位)、気温-10~+45度と同程度の価格帯の風速計と同じスペックになっていました。計測方法も、リアルタイムの風速を計測するモードの他に、最大風速、平均風速の3種類が計測でき、温度と同時計測なので、いちいちボタンなどで切り替える必要もありません。

本体がはめ込まれている周囲の黒いカバーを外して、裏側の電池ボックスの蓋を付属のドライバで開き、これまた付属のボタン電池を入れてやるとすぐに使えるようになりました。

試しに、窓から手を出して少しの間風速を測ってみたら、最大風速4.1m/秒と出ました。プロペラはいたって軽く軽快に回り、0.1m/秒の風にも反応していました。街中でちょっときつい風だなと思うぐらいの風が4m/秒ぐらいの風なんだなとわかって、なんだか新しい発見をしたような気分です。温度の方は室温の影響を受けていて22度表示のままでしたが、いろいろと設定を変えて計測してみたところ、どうやら最大風速に設定すると温度も最大温度表示になるようです。リアルタイム風速に設定すると、温度表示も頻繁に変化しているので、風速と温度の測定方法は連動しているみたいです。

息を思い切り強く吹き付けてみると、7.7m/秒でした。人間の息でも結構強い風になるのだと知りました。
ひとつ残念なのは、リセットボタンがないことです。計測した風速と気温の値は電源オフした時点で保存されるため、次に電源オンしたときに同じ値が表示されます。最大風速と温度は保存された値を上回る風速・温度にならない限り、ずっと同じ値のままみたいです。平均風速は試していないものの、おそらくリアルタイムで平均風速を計算していると思うので、時間とともに変化すると思われます。どちらにしても、その日の最大風速や平均風速を知りたい場合は、一度リアルタイムの風速モードに設定して風速0状態で電源オフし、もう一度電源オンで最大風速なり平均風速なりに設定しなおさないとリセットできないため、けっこう面倒です。
風速計は登山に必須の道具というわけではありませんが、持っていれば知識も広がるしデータも取れるし、ただ山に登るよりももっと登山を楽しめるガジェットになりそうです。
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小型のデジタル風速計があるのは知っていたのですが、わざわざ風速計を買ってまで風速を知る必要があるのかという根本的な疑問が心の片隅にあって、いままで購入に至りませんでした。
緯度経度は登山の時に確認することはないし、下山後に確認することもありませんが、万が一遭難した場合に自分の現在地を正確に救助隊に伝えることで生存の可能性が高まるため、自分が使うかどうかは別にして単独登山をする人間にとっては保険として必要なものだと言えます。
気温や風速に関しては、山行時の気象条件と装備の関係で、どういうときにどういう装備が適しているのかを判断する材料として役に立ちます。例えば、山行前の登山天気の気温や風速の予報値を参考に、過去の山行記録から最適な装備をリストアップすることができるわけです。しかし、今までは温度は自分で確認できたものの、風速はあくまでも予報数値をもとにどの程度の風が吹いていたのかを思い返して、あの程度の風が予報では風速XXm/秒だったわけだから、グローブはもっと厚手のもののほうがいいだろうなどと推測するだけでした。なので、積雪期の山に登るようになってもう何年もたつのに、いまだに寒かったり暑かったりということはしょっちゅう起こります。もっとも、気温と風速がわかればそれで装備に過不足がなくなるというものではないことは百も承知です。天気予報はあくまでも予報であって、現場の気象条件は行ってみないとわかりません。とはいえ、天気予報だって過去のデータの蓄積の元に予報を出しているわけで、その意味では天気予報も装備の選択も過去のデータがあればこそなわけです。
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というわけで、アマゾンで安いデジタル風速計を見つけたので、この機会に購入しました。手のひらに収まる程度の小さな風速計で、重さは実測でわずか72gでした。

アマゾンの商品説明には、詳しいスペックが書かれていなかったので、日本語取説もない中華製品だろうと思っていたのですが、とりあえず大まかな風速がわかればいいので、アマゾン発送の風速計で一番安いものということで購入しました。

幸いにも、届いた商品にはちゃんと日本語マニュアルが入っていて、思っていたよりもけっこうまともでした。マニュアルによると、風速の計測範囲は0~30m/秒(0.1単位)、気温-10~+45度と同程度の価格帯の風速計と同じスペックになっていました。計測方法も、リアルタイムの風速を計測するモードの他に、最大風速、平均風速の3種類が計測でき、温度と同時計測なので、いちいちボタンなどで切り替える必要もありません。

本体がはめ込まれている周囲の黒いカバーを外して、裏側の電池ボックスの蓋を付属のドライバで開き、これまた付属のボタン電池を入れてやるとすぐに使えるようになりました。

試しに、窓から手を出して少しの間風速を測ってみたら、最大風速4.1m/秒と出ました。プロペラはいたって軽く軽快に回り、0.1m/秒の風にも反応していました。街中でちょっときつい風だなと思うぐらいの風が4m/秒ぐらいの風なんだなとわかって、なんだか新しい発見をしたような気分です。温度の方は室温の影響を受けていて22度表示のままでしたが、いろいろと設定を変えて計測してみたところ、どうやら最大風速に設定すると温度も最大温度表示になるようです。リアルタイム風速に設定すると、温度表示も頻繁に変化しているので、風速と温度の測定方法は連動しているみたいです。

息を思い切り強く吹き付けてみると、7.7m/秒でした。人間の息でも結構強い風になるのだと知りました。
ひとつ残念なのは、リセットボタンがないことです。計測した風速と気温の値は電源オフした時点で保存されるため、次に電源オンしたときに同じ値が表示されます。最大風速と温度は保存された値を上回る風速・温度にならない限り、ずっと同じ値のままみたいです。平均風速は試していないものの、おそらくリアルタイムで平均風速を計算していると思うので、時間とともに変化すると思われます。どちらにしても、その日の最大風速や平均風速を知りたい場合は、一度リアルタイムの風速モードに設定して風速0状態で電源オフし、もう一度電源オンで最大風速なり平均風速なりに設定しなおさないとリセットできないため、けっこう面倒です。
風速計は登山に必須の道具というわけではありませんが、持っていれば知識も広がるしデータも取れるし、ただ山に登るよりももっと登山を楽しめるガジェットになりそうです。
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