迫力の峰と爽快な縦走路: 伊予富士・寒風山その2
2017年4月16日(日) 高知県いの町 伊予富士(標高1756m)・寒風山(標高1763m) 日帰り単独行
正面に伊予富士を望みながら、展望のいい笹原の尾根道をのんびりと歩きます。たっぷりの日差しを浴びての縦走ですが、まだ気温が高くないので暑くなく爽快な気分で歩くことができます。前方数百メートルのところに年配のご夫婦がいるだけで、他には人の姿は見えません。桑瀬峠から少し登ってきたあたりで後ろに単独の男性が一人いたはずですが、いつの間にか姿が見えません。どこかで休憩でもしているのかもしれません。
8:52 尾根の縦走路が伊予富士の足元につながったところから、見上げる頂への登りが始まります。下から見上げる伊予富士への道はかなりの急傾斜で、見ているだけで息が上がりそうです。
登り始めはそこそこの傾斜ですが、じわじわと勾配がきつくなってきます。
気が付けば絶壁のような斜面になっていました。
途中でわずかながら平坦に近い部分があり、その先に目指す頂が見えました。
9:18 急斜面を登ってきたら、いきなり山頂に飛び出しました。何の予兆もなく突然山頂に着いたという感じです。登山口には寒風山まで2時間10分となっていましたが、休憩込み2時間8分での登頂でした。山頂はそれなりに平坦ですが、それほど広くはないので、10人もいると混雑した雰囲気になりそうです。幸い、先行していたご夫婦が二人いただけなので、のんびりゆったり展望を楽しむことができました。
山頂の向こう側は瓶ヶ森へと続く縦走路が続いています。すぐ下に瓶ヶ森林道が通っており、そこからも登山道がついているので、車でこの下まで来て登ったほうが楽で早い登山ができると思いますが、あまり面白みのないコースのように思えるので、登頂までの行程を楽しみたいのであれば桑瀬峠経由のコースのほうがお勧めです。
山頂で少しの間のんびりと休憩をとりました。小腹がすいてきたので、展望を楽しみながらパンをひとつ食べたのですが、コバエのような小さな虫がやたら多くて、一口食べては袋に戻して口を閉じて虫がたからないようにしながら食べるという面倒なことになってしまいました。ところが、しばらくするといつの間にか虫がいなくなってしまい、いったいなんだったんだという感じです。日が昇って地面が熱せられて空気が温まって上昇するのと一緒に上空へ行ってしまったのかもしれませんが、もうこの時期には虫よけスプレーが必要だと痛感しました。
9:44 そろそろ下山にとりかかろうと準備をしていたら、笹原の稜線を団体さんがこちらに向かってくるのが見えました。あんな団体と伊予富士直下の急傾斜で鉢合わせしたら、長いこと待たされかねないので、大急ぎで準備を整え出発しました。
幸い、急傾斜の部分ですれ違うことなく下りることができ、渋滞に巻き込まれずにすみました。笹原の稜線を気持ちよく歩いていると、前方に次の目的地である寒風山とその奥に連なる笹ヶ峰、ちち山が見えていました。当初は笹ヶ峰まで行きたいと思っていましたが、時間的にも体力的にもちょっと無理そうです。
桑瀬峠の近くまで戻ってくると、朝はややガスっていた寒風山がくっきりと見えました。
こちらから見ると切り立った崖の険しそうな山容です。ルートはおそらくあの崖の向こう側登って行くのでしょうが、それほど楽な道ではなさそうです。
ここで一息。ぽちっと押して休憩したら続きをどうぞ。
10:44 桑瀬峠では、寝ている登山者が二人、座り込んでスマホをいじっている登山者が一人いましたが、まだスペースに余裕があったので、荷物を降ろして休憩することにしました。
伊予富士山頂からちょうど1時間が経過しています。途中休憩はとっていないので、それなりに足に疲れも感じているし、再び小腹がすいてきたので、昼食用のおにぎりを一つ食べながら、ふくらはぎをマッサージして寒風山登山に備えます。
10:56 出発です。しばらくは、笹原の中の緩やかな傾斜の道が続きます。
やがて尾根の道になり、前方に大きな岩壁のピークが聳えているのが見えてきました。どうやら尾根の先にあるピークらしく、登山道もあのピークに向かっているようです。あれを登るのだとしたらけっこう厄介かもなあと思いながら登って行きます。
岩壁のピークに近づくと、道は急傾斜になり、ステンレス製の梯子が現れました。このあとも何度か同じような梯子が出てきますが、それほど大きな高低差がないので、梯子自体は楽に通過できました。
モニュメントのような岩頭に向けて道は続きます。
道はさらに険しくなり、時折梯子も現れますが、危険個所にはしっかりとした手すりやロープが設置されていて安心です。
岩頭の上に登ってみると、展望が開けていました。ほんの2時間ほど前にいた伊予富士が大きな山容を見せています。少し前まであの頂にいたと思うと、なんだかちょっと不思議な気分です。
岩頭から先、もう一段上にある岩壁のピークに向けてさらに登って行きます。
岩壁のピークは右側(東側)を巻いて道がついています。ピークの裏側に出たところで、今度は鞍部に向けて少し下ります。しかし、木立の向こうに山頂へと続くさらに高い大岩壁が聳えていて、あそこまで登って行かなければなりません。とはいえ、言ってみればあれがボスキャラのようなもので、あれを登りきれば山頂はすぐです。さあ、もうひとふんばりです。
つづく。
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正面に伊予富士を望みながら、展望のいい笹原の尾根道をのんびりと歩きます。たっぷりの日差しを浴びての縦走ですが、まだ気温が高くないので暑くなく爽快な気分で歩くことができます。前方数百メートルのところに年配のご夫婦がいるだけで、他には人の姿は見えません。桑瀬峠から少し登ってきたあたりで後ろに単独の男性が一人いたはずですが、いつの間にか姿が見えません。どこかで休憩でもしているのかもしれません。
8:52 尾根の縦走路が伊予富士の足元につながったところから、見上げる頂への登りが始まります。下から見上げる伊予富士への道はかなりの急傾斜で、見ているだけで息が上がりそうです。
登り始めはそこそこの傾斜ですが、じわじわと勾配がきつくなってきます。
気が付けば絶壁のような斜面になっていました。
途中でわずかながら平坦に近い部分があり、その先に目指す頂が見えました。
9:18 急斜面を登ってきたら、いきなり山頂に飛び出しました。何の予兆もなく突然山頂に着いたという感じです。登山口には寒風山まで2時間10分となっていましたが、休憩込み2時間8分での登頂でした。山頂はそれなりに平坦ですが、それほど広くはないので、10人もいると混雑した雰囲気になりそうです。幸い、先行していたご夫婦が二人いただけなので、のんびりゆったり展望を楽しむことができました。
山頂の向こう側は瓶ヶ森へと続く縦走路が続いています。すぐ下に瓶ヶ森林道が通っており、そこからも登山道がついているので、車でこの下まで来て登ったほうが楽で早い登山ができると思いますが、あまり面白みのないコースのように思えるので、登頂までの行程を楽しみたいのであれば桑瀬峠経由のコースのほうがお勧めです。
山頂で少しの間のんびりと休憩をとりました。小腹がすいてきたので、展望を楽しみながらパンをひとつ食べたのですが、コバエのような小さな虫がやたら多くて、一口食べては袋に戻して口を閉じて虫がたからないようにしながら食べるという面倒なことになってしまいました。ところが、しばらくするといつの間にか虫がいなくなってしまい、いったいなんだったんだという感じです。日が昇って地面が熱せられて空気が温まって上昇するのと一緒に上空へ行ってしまったのかもしれませんが、もうこの時期には虫よけスプレーが必要だと痛感しました。
9:44 そろそろ下山にとりかかろうと準備をしていたら、笹原の稜線を団体さんがこちらに向かってくるのが見えました。あんな団体と伊予富士直下の急傾斜で鉢合わせしたら、長いこと待たされかねないので、大急ぎで準備を整え出発しました。
幸い、急傾斜の部分ですれ違うことなく下りることができ、渋滞に巻き込まれずにすみました。笹原の稜線を気持ちよく歩いていると、前方に次の目的地である寒風山とその奥に連なる笹ヶ峰、ちち山が見えていました。当初は笹ヶ峰まで行きたいと思っていましたが、時間的にも体力的にもちょっと無理そうです。
桑瀬峠の近くまで戻ってくると、朝はややガスっていた寒風山がくっきりと見えました。
こちらから見ると切り立った崖の険しそうな山容です。ルートはおそらくあの崖の向こう側登って行くのでしょうが、それほど楽な道ではなさそうです。
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10:44 桑瀬峠では、寝ている登山者が二人、座り込んでスマホをいじっている登山者が一人いましたが、まだスペースに余裕があったので、荷物を降ろして休憩することにしました。
伊予富士山頂からちょうど1時間が経過しています。途中休憩はとっていないので、それなりに足に疲れも感じているし、再び小腹がすいてきたので、昼食用のおにぎりを一つ食べながら、ふくらはぎをマッサージして寒風山登山に備えます。
10:56 出発です。しばらくは、笹原の中の緩やかな傾斜の道が続きます。
やがて尾根の道になり、前方に大きな岩壁のピークが聳えているのが見えてきました。どうやら尾根の先にあるピークらしく、登山道もあのピークに向かっているようです。あれを登るのだとしたらけっこう厄介かもなあと思いながら登って行きます。
岩壁のピークに近づくと、道は急傾斜になり、ステンレス製の梯子が現れました。このあとも何度か同じような梯子が出てきますが、それほど大きな高低差がないので、梯子自体は楽に通過できました。
モニュメントのような岩頭に向けて道は続きます。
道はさらに険しくなり、時折梯子も現れますが、危険個所にはしっかりとした手すりやロープが設置されていて安心です。
岩頭の上に登ってみると、展望が開けていました。ほんの2時間ほど前にいた伊予富士が大きな山容を見せています。少し前まであの頂にいたと思うと、なんだかちょっと不思議な気分です。
岩頭から先、もう一段上にある岩壁のピークに向けてさらに登って行きます。
岩壁のピークは右側(東側)を巻いて道がついています。ピークの裏側に出たところで、今度は鞍部に向けて少し下ります。しかし、木立の向こうに山頂へと続くさらに高い大岩壁が聳えていて、あそこまで登って行かなければなりません。とはいえ、言ってみればあれがボスキャラのようなもので、あれを登りきれば山頂はすぐです。さあ、もうひとふんばりです。
つづく。
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